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安定運用の商品として債券、年金保険、一時払い終身の比較

投稿日:2016年7月2日 更新日:

貯蓄性商品として債券と保険商品の垣根が低くなっている

債券はかなり昔から証券会社を中心に販売されています。

円建ての債券は国債や電力債を中心に安定運用商品として活用されています。

外貨建てのものも多く、米ドル債、豪ドル債、ブラジルレアル債など幅広い通貨の債券が販売されています。

また、特に米ドル建ての債券は円建て債券のように国債と投資適格債のみではなく、ハイイールド債、新興国国債、CoCo債など債券種類も豊富でリスク応じた様々なリターンの運用が可能になっています。

従来は債券のライバル商品としては預金・貯金ぐらいしか存在しませんでしたが、2000年頃から規制緩和により保険商品が銀行や証券会社でも取り扱うことが解禁され、債券の競合商品として定額個人年金保険や一時払い終身保険が広まりを見せています。

取り扱い通貨は円建てに加えて、米ドル建てや豪ドル建ての商品があり、かなり人気のようです。

あくまで運用商品としてお金を増やすという部分にフォーカスした場合は、債券か定額個人年金保険に軍配が上がります。

一時払い終身保険は定額個人年金保険に比べて生命保険商品としての保障機能の割合が大きく、その分の保障コストが増えるため運用に回る部分が減少します。

保険商品は「運用機能」と「保障機能」の2つの機能を合体させた商品です。

「保障機能」が大きい順に代表的な商品を並べると下記のようになり、下に行くほど運用の部分が大きくなります。

  • 定期保険(ほぼすべてが保障機能)
  • (一時払い)終身保険
  • 養老保険
  • 個人年金保険(ほぼ全てが運用機能)

よって、債券の直接的なライバルは個人年金保険となりますが、(一時払い)終身保険などでも一定の保障を受けながら運用益も期待できるということでそれなりにニーズがあるようです。

債券

国債、社債、劣後債等があり、期間は3年から10年程度のものが多くなっています。

劣後債では最長50年や永久劣後債のように償還期限のないものもありますが、そのような債券でも一般的には早期償還条項が付与され10年程度で償還されるケースが多くなります。

通貨は米ドル、豪ドル、NZドル、ブラジルレアル、ドルコリラ、人民元等幅広くラインナップされています。

定額個人年金

定額年金保険 イメージ図

期間は3年から10年が一般的で満了後も延長できます。

売れ筋の米ドル建て・10年を例に説明すると、契約した時点で債券と同様、10年間の利回りは確定されます。つまり契約した時点で満了時の満期金額が確定します。

適用される利率は、同じ期間の米国債10年と比べると低くなりますが、複利運用になるので実質の利回りは必ずしも低いわけではありません。
例えば米国10年債が4%、米ドル建て年金10年の利率が3.5%の場合

  • 米国債は4%×10年で40%
  • 米ドル建て年金は複利計算で41%となる。

満期時に受け取る際は一時所得となります。

一時所得は(利益-50万円)×1/2の金額に他の所得を合算し総合課税となります。

ここでのポイントは、まず利益が50万円以下であれば税金がかからない点と、所得がそれほど高くなければ一時所得の方が有利になる点です。

逆に総合課税の場合、所得税・住民税の最高税率は4,000万円超の所得で55%となり、この場合50万円を控除して、さらに1/2課税を考慮しても債券の20%分離課税と比較して不利となります。

運用期間中に被保険者が死亡した場合は、死亡保険金として支払われるため死亡保険金の非課税枠(500万円×法定相続人)の対象となります。

一時払い終身保険

一時払い終身 イメージ図

終身保険であり満期という概念はなく、死亡した場合に死亡保険金を受け取るか、途中で解約して解約返戻金を受け取ります。

運用商品として考える場合には、例えば10年後の解約返戻金がどれくらい増えているかが問題となるが、同じ期間の個人年金保険と比較すると増加額は少なくなります。これは上記にあるように保障部分の割合が大きいため保障コストがかかる分だけ、運用益が減ることになります。

死亡保険金の非課税枠

被保険者が死亡した場合は死亡保険金として支払われるため死亡保険金の非課税枠(500万円×法定相続人)の対象となります。

上記の個人年金保険は運用期間中に死亡した場合のみ死亡保険金となりますが、一時払い終身一時払い終身保険は解約さえしなければ必ず死亡保険金となるため、確実に死亡保険金の非課税枠を活用できます。

商品の使い分け

運用として考えるならば債券か定額個人年金保険がおすすめで、死亡保険金の非課税枠の活用をメインにする場合は一時払い終身保険がおすすめとなります。

運用でお金を増やしたいが万が一の保障も心配な場合は、運用は債券、保障は定期保険の組み合わせを検討するのも良いと思われます。

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