こちらのページでは2018年8月時点の世界各国の株式市場のバリュエーション一覧を忘備録として掲載しています。
世界各国の株式市場のバリュエーションを把握するため、国ごとの「予想PER」「PBR」「配当利回り」を一覧にしました。
また、金利対比での株式の割高・割安を把握するため、イールドスプレッドの観点から「短期金利-株式益利回り」も掲載しています。
短期金利は中央銀行の政策金利を使用しています。
「短期金利一株式益利回り」の数字はマイナスが大きい程、株式が割安であることを示します。
アジア(除く日本)、オセアニア、北米、南米、欧州、東欧、中東、アフリカの各地域の合計のデータは各国のデータを時価総額加重平均により計算しています。
それぞれの国々や地域の株式バリュエーションを比較することで様々な発見があります。
※データは全てbloombergより取得
「短期金利一株式益利回り」は金利水準対比で株式が割安か割高かを表しています。
マイナスが大きい程、株式が割安ということになります。
金利対比でみた場合、南米やアフリカの株式は相対的に割高感があるといえます。
金利が高い国の場合、株式投資の期待リターンも高くなります。
高い水準の債券利回りをさらに上回る期待リターンが必要となるため、株式投資のハードルは高くなります。
逆に現在の日本や欧州は金利水準が低いことから株式に投資した方が良いと言える状況になっています。
例えば日本(TOPIX)とブラジル(ボベスパ指数)のPERを比較すると日本(TOPIX)が13.40倍、ブラジル(ボベスパ指数)が11.76倍と日本(TOPIX)の方が割高に見えます。
しかし、金利水準を考慮すると「短期金利−株式益利回り」は日本(TOPIX)が-7.36%、ブラジル(ボベスパ指数)が-2.01 %となり、日本株の方が大幅に割安となります。
ブラジルは短期金利が6.5%と高いことが要因です。
ブラジルのような高金利国の場合、PERが余程低くない限り(株式益利回りが余程高くない限り)、「短期金利−株式益利回り」の観点で株式が割安になりません。
そのため、高金利国の場合は相対的に株式より債券投資が選ばれやすくなります。
イールドスプレッドについては下記も参考にしてください!
名目GDP対比の株式時価総額はこちらをご覧ください!