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ロシアルーブルへの投資を考える(2018年8月アップデート版)

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このページは下記記事のアップデート版です。

こちらのページも合わせてご覧いただくと理解が深まると思います。

2018年8月までのロシアルーブル

ロシアルーブルの長期チャートです。

ロシアルーブルチャート長期

次にロシアルーブルの2018年1月~8月のチャートです。

ロシアルーブルチャート短期

2018年1月~8月のロシアルーブルは4月と8月の2度、大幅下落に見舞われました。

共に米国の経済制裁発動がきっかけとなっています。

米国がロシアに対して経済制裁を行っているのは①諸外国に対するサイバー攻撃、②英国での元ロシアスパイ暗殺未遂事件における化学兵器使用など、世界に対して脅威を与えていることが理由となっています。

よって米中の貿易戦争(関税の強化)のような2か国間の問題ではなく、世界の番人である米国が各国を代表して行っていることになります。

この点に関してはロシアが態度を改めないと解決しない問題であり、今後の予想が難しい問題ですが、事態が一方的に悪化していくような状況にはなっていません。

また、通常のマーケット環境においてロシアルーブルの変動に最も影響を与えるのは原油価格ですが、こちらは1バレル=70ドル前後と高値圈で安定しておりロシアルーブルにとってはプラス要因となっています。

ロシアルーブルと原油価格の推移

上記でも触れましたが、ロシアルーブルは原油価格の影響を大きく受けます。

ロシアは世界トップクラスの原油生産量を誇ります。

原油価格との相関が高く、ロシアルーブルを「金利付き原油取引」と呼ぶこともあるくらいです。

ロシアルーブルとWTI原油チャート

2018年は上記の通り、米国による2度の経済制裁によりロシアルーブルは下落しており、原油価格とはややかい離した動きとなっています。

米国の経済制裁が沈静化し、原油価格がこのまま高値圈で安定していればロシアルーブルがリバウンドする可能性もあると思われます。

ロシアルーブルとインフレ率の推移

ロシア中央銀行のインフレ目標は4.0%です。

ロシアのインフレ率と政策金利の推移

2018年のロシアのインフレ率は低位安定しており2018年7月は2.5%となっています。

これに対して政策金利は7.25%と高めに設定しています。

インフレ率が落ち着いていて、実質金利(名目金利一インフレ率)が高い状態ですので、ロシアルーブルにとっては良い環境となっています。

2018年9月以降のロシアルーブルの見通し

上記をまとめると、原油価格が高値で安定、インフレ率は低位安定、実質金利は高い水準である点はロシアルーブルにとってプラスの要因です。

これらの環境が大きく変わらないと仮定すると米国との関係が唯一のリスク要因です。

米国との関係が一方的に悪化するような形にならなければ、ロシアルーブルはある程度のリバウンドも期待できます。

リバウンドしない場合でも、金利水準が高いので一定のリターンは期待できます。



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