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メキシコペソヘの投資を考える(2018年8月アップデート版)

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このページは下記記事のアップデート版です。

これらのページも合わせてご覧いただくと理解が深まると思います。

2018年8月までのメキシコペソ

メキシコペソチャート

メキシコペソは2018年5月~6月にかけて大きく下落しました。

2018年6月には対米ドルで1ドル=20.7メキシコペソ、対円では1メキシコペソ=5.33円までメキシコペソ安が進行しました。

メキシコペソの下落要因

  • 米国との北米自由貿易協定(NAFTA)に関する交渉が不調に終わった
  • メキシコの大統領選を控えた先行き不透明感
  • 米国の金利上昇
  • 米国との貿易戦争(米国の輸入制限、メキシコの報復関税)

ただし、この時でも2017年1月につけた対米ドルでの最安値や2016年9月につけた対円での最安値を下回ることはありませんでした。

その後は上記の下落要因が改善に向かうとの思惑からメキシコペソは上昇しました。

2018年8月はトルコリラが大暴落したことでメキシコペソやブラジルレアルなど他の新興国通貨も一定の影響を受けましたが、それほど極端な下落とはなっていません。

2018年8月以降のメキシコペソの変動要因

通常、メキシコペソは原油価格やインフレ率の動向に影響を受けることが多いですが、2018年8月時点ではこれらはそれほど重要なポイントにはなっていません。

2018年5月~6月の下落要因にも掲載しましたが、メキシコペソに大きく影響を与えそうな要因は下記の通りです。

  • 米国との北米自由貿易協定(NAFTA)に関する交渉の行方
  • 12月から発足するロペスオブラドール大統領の政権運営
  • 米国との貿易戦争の行方

これらは金融マーケットやマクロ経済指標の分析では予想し難い問題です。

どちらかというと米国トランプ大統領とロペスオブラドール次期大統領の俗人的な問題で、彼らがどのような行動にでるかに掛かっています。

ちなみにトルコリラの動向もトランプ大統領とトルコのエルドアン大統領の行動に大きく影響を受ける形になっており、同様の状況です。

そういう意味ではメキシコペソもトルコリラも理論的には分析しにくい環境にあると言えます

ただし共に長期的には割安な水準で、金利も高いことから中長期投資を行うには悪くない投資対象と言えます。

メキシコのインフレ率・政策金利

上記にも掲載しましたが、2018年8月時点のマーケット環境ではインフレ率や政策金利の動向はメキシコペソの動きにそれほど影響を与えませんが、参考までに掲載します。

メキシコCPI

2018年7月のメキシコのインフレ率は4.8%です。

メキシコのインフレ目標は3%±1%(2%~4%)ですので、若干上振れしています。

ただし、政策金利は7.75%と高めに設定しており、インフレには適切に対応していることから、一時期と比較するとインフレ率も落ち着いてきています。



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