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ロシアルーブルへの投資を考える(2018年2月)

投稿日:2018年2月17日 更新日:

ロシアルーブルは完全変動相場制となった2014年11月以降、急激に下落

ロシアルーブルは長期に渡り、一定の条件下でロシア中央銀行が介入する「管理フロート制」を採用していました。

ウクライナ関連の地政学リスクやロシアの景気低迷、原油価格の下落などの影響が重なり、2014年8月以降、介入によるロシアルーブルのコントロールが難しくなっており、2014年11月10日に完全変動相場制に移行しました。

ロシアルーブルチャート

チャートをみると完全変動相場制移行後に大きく下落しているのが分かります。

管理フロート制の下、ルーブルを買い支えていたことにより、ロシアルーブルは理論値より割高な価格で推移していたと考えられます。

これが一気に調整されたことで、大きく下落しました。

2014年6月頃は1ドル=33ルーブルでしたが、2015年1月には1ドル=70ルーブルまで下落しています。

この下落で人為的な割高感は解消され、マーケットによる正当な評価となったと考えられます。

ロシアルーブルは原油価格にリンクする

ロシアルーブルの変動要因の中で大きなウェイトを占めるのが原油価格です。

ロシアの石油生産量は世界第3位となっています。

石油生産量ランキング

政府の歳入に占める石油関連のウェイトが大きいこともあり、ロシアルーブルと原油価格には一定の相関がみられます。

ルーブル・原油価格チャート

上記のチャートを見てもかなり相関が高いことが分かります。

ロシアルーブルは「金利付き原油投資」と呼ばれることもあるくらいです。
(原油に投資しても金利収入はありませんが、ロシアルーブルは原油と似た動きをしながら高い金利も得られます)

ロシアのインフレ率は変動が大きい

ロシア中央銀行のインフレ目標は4.0%となっています。

ロシアインフレ率と政策金利推移

2018年1月時点ではインフレ率が2.3%まで低下していますが、ロシアのインフレ率は変動が大きく、過去多くの期間で4%を超える水準となっています。

インフレ率が上昇したからルーブルが安くなったのか、ルーブルが安くなったからインフレ率が上昇したのかはどちらとも言えそうですが、インフレ率とロシアルーブルにはかなり高い相関性があるのでチェックする必要があります。

インフレ鎮静化に伴い、ロシア中央銀行は断続的に利下げを行っており、2018年2月現在、政策金利は7.5%となっています。

実質金利は5%以上と高い水準となっており、ロシアルーブルの買い要因となっています。

ただし、上記の通りロシアのインフレ率は変動が激しいため注意は必要です。

ロシアルーブルについてのまとめ

ロシアルーブルの変動要因としてロシアの景気動向や国際収支・財政収支なども関係してきますが、いずれも原油価格の動向に大きく影響されます。

よってロシアルーブルの見通しを考える上での注目ポイントは、上記に掲載した原油価格とインフレ率ということになります。

特に原油価格との相関が高くなっていることから、原油価格が安い時に買い、原油価格が高くなったら売るのがセオリーとなります。

ただし、常にある程度高い利回りが期待できますので、原油価格が少し下がったからと言って売り急ぐ必要はないと思います。

インフレ率は5%程度であればそれ程問題ないと思いますが、10%に近づいてきた場合は注意が必要です。

上記でも触れましたが、「金利付きの原油取引」というイメージで悪くないかと思います。



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